「 自然の造形 」
界一長い海藻であるジャイアントケルプ、この海藻はカリフォルニア州中部からメキシコ北部の太平洋沿岸に生息している。驚くことに一日に30cm以上成長して最も長いものでは全長50Mにもなる。多くの空気胞をつけ、海底から水面に向かって伸びる姿は圧巻である。この海藻森は生き物の宝庫でもある。水面ではラッコが海藻を体に巻きつけて昼寝をし、水中では多くの魚が居着いている。ケルプに眼を移せばカニなどの甲殻類やウミウシなど被写体には事欠かない。
 写真は世界的に有名なモントレーベイ水族館のシンボルマークにもなってるジャイアントケルプの葉先である。12度の水温の中、悴む手ロープのように強い幹に絡まるようにして掴まりながらフイルム1本を撮影した思いで深い写真である。
撮影地:カリフォルニア・ポイントロブス

ペンタックスLX 100mmマクロ 1/60 f16 PKR YS60×2




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阿部秀樹写真事務所/HIDEKI ABE PHOTO OFFICE
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