「 氷の道 」
蒸し暑い日々が続いています。春夏秋冬、この梅雨が過ぎればいよいよ夏本番。日本はメリハリの利いた四季が豊かな自然を作り出しているような気がする。夏は暑く、冬は寒くこんな当たり前の事が何時までも続いてほしいものです。今回は冬の知床、写真だけで涼やかになって頂ければと思っています。
初めて訪れた知床の冬、明け方にカメラを持って出掛けてみた。外気温はマイナス17℃、雑音は雪に吸い込まれるのだろうか、恐ろしいほどの静寂が支配していた。街が暗闇から姿を表すとブリザードの中からヘッドライトが浮かび上がった。スパイクタイヤの氷を削る音が一瞬通り過ぎる、そしてまた音の無い冷気に包まれた。
撮影地:知床半島 ニコンF4 80−200mm 1/125 f5.6 PKR
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